11月下旬のある日の話。
30分ほど超都心を歩いて移動しただけで調子が悪くなり。
這々の体で帰宅し玄関に入った途端、「服が気持悪」と気づき、そのまま服も脱ぎながら洗面所に直行。
息も絶え絶えになりながら服を手洗い、そして即バルコニーに干し、部屋着に着替えたらマシになりました。
都心の凄まじい排気ガスと同じレベルで凄まじく嫌なエネルギーがついたな!?
となりまして、当然ペン刺してるんだけど、やっぱり洗濯(あとお風呂)最優先だな、と噛み締めました。
そんなもんだから「洗える」という条件は、私の服選びにとって絶対絶対絶対マストなんです。
洗濯禁止マークついてても、自分なら洗えると見込んだ服なら買うんですけど、どれだけ気に入っても素敵でも、洗えそうにないものは買わないです。
それと同時に、どれだけ洗える素材でも、乾きにくい厚手の服も手が伸びない。
着たいけど、これ洗えないしなあ、乾きにくいしなあと思うと、全然着なくなるから。
するってーとどうなるか。というと、
冬でもすごく薄着、薄い服着てるんですよね。私はね。
(薄手の素材が好みというのもある)
自分の好みや条件を最優先にしているから、しょうがないと思って、全部をクリアする服はないんだから。
寒いのは我慢だわ…と長年やってきましたが。
先月ふと、本当に我慢しないといけないのか!?と考えるようになりました。
これが仮に、他人に押しつけられたものだったならば、「嫌だー!」っとやりやすいんですけど(私は)
自分の好みを通したんだから、寒いのくらいは我慢しないと…
という!この!
いつの間にか!オレが作った!謎オレルール!
にようやく疑いの目を向けられるようになったんです。
実は「どうやらとても上質であたたかくてしかも洗える(自己責任だけど)らしい服」とやらに、出会ってはいたんです。
しかし、この謎ルールにより「私には不相応」というジャッジを下していました。
何よりお値段が…出したことのない金額だったので、そりゃあもうたくさんの買わない言い訳を積み上げていました。
自分の謎ルールに初めて疑いを持てたので、と、とりあえず試着だけはいってみよう。もし着て似合ったら検討しよう。
と決意しました。
その服は、この秋私がついに見つけ出した、自分の好みドストライクなお洋服屋さんのもの。
そう、お店に行っているの!そこにあるのに!手に取りすらしてなかったんですねえ。
とりあえず着なよ私…
若干緊張しながらお店に行き、その服に袖を通した途端。
「あ、もうこれで大丈夫だわ」
と、なぜかものすごい安堵感でいっぱいになりました。
試着した瞬間、めちゃくちゃ安心することってあるんだ!?というか、
なんかよくわからないけども私は不安でいて、なんかよくわからないけど安心したかったのかー!?と衝撃を受けました。
似合うかどうかをすっ飛ばして、鏡に映る自分の顔を見た瞬間、買うしかないと思いました。
しかも無意識に私は「これでいのちまもれるね…」とつぶやいていたようで、店員さんから「確かに!これさえ着れば守れる!」という賛同コメントで気づいたほど。
会計が終わった頃には、二人の間で「『命の母』ニット」という異名がつきました。
買って帰って、すぐさまそのニットを洗いました。
いきなり洗うのはハラハラしたけど、毛抜けが落ち着くとのことだったので。
そして乾きの早さに驚き。これなら超ヘビロテ出来る!
私にとっては、過去一番高い服(靴やバッグを除いて)なので、正直まだおびえてるんですけど。
「軽くて洗えて上質で使い勝手が良くて暖かで好みのデザインと色の服」
という、完全に自分の欲望を満たしてくれる服は存在していて、それを買っても良いんだということを経験できたのが、何よりも得がたいものでした。
まあ、まだ着てないんですけど。笑
気温そこまで下がってないので…
店員さんからも「毎年頑張って1枚ずつ増やしていくといいですよね」と言われたので、来年買い足せるように予算組みも頑張ろうと思います。
余談なんですけど、この1枚を買えたおかげで、
1枚だけ持っていたニット(唯一なんかい…)を、部屋着兼ワンマイルウェアに回すことが出来ました。
素材も良くて洗えて色も気に入っていて大事に着まくって4年目に入ったけど、シルエットが今の手持ちと合わなくなってきたこのニットが。
むしろ前よりもたくさん着られるようになってハッピー!でございます。
「洗えるウール100%の服」は、高いけどお値段以上に使えるので、本当に投資しがいがあるのよ。すり切れるまで着ちゃうわよ。
そして今回の清水買いは、その大好きなウールやカシミアを超えたものです。
そういうところに、私の求めているものはあったんだな。
ますます1点集中買いをしていこう、とお金のつかいかたも変えます。