この仕事を始めてすぐくらいの頃ですかね。
「ライフオーガナイズ」という整理整頓の手法を勉強しに行きました。
ワタクシ藤咲、お金を払って「片付け」を教わりにいったんですよ。
本気もいいところですね。
そこでアドバイスされたモノの仕分け方で、
「布(同じ種類のモノ)は、全部一カ所に集めてから、要不要・収納場所を分類する」
というのがありました。
聞くだけでウッとなりましたが、意を決してやったんですよ。
家に誰もいない日。
服から下着、靴下、オフシーズンの服、ハンカチ、タオル、ふきんまで。(家族のは除く)
家中のすべての『布』を、リビングに集めました。
服だけ、とかじゃなくて、「素材」が布なら全部やるの。
もうこれだけでうんざり。超うんざり。びっくりするほどすごい量なんだもの。
要不要を延々と仕分ける。
増えるゴミ袋。
なんでこんなにあるの布。
8割越えたあたりから、飽きてきます。
判断には集中力が必要で、消耗しすぎてもう怠い。やめたい。
雑に仕分けて終わりにしたい。
二度とやりたくない。そう思いました。
なんと、4時間経ってました。
視覚情報にすると、これがもう強烈でしたの。
一斉に集めたあの量。未だに思い出してうえーってなる。
疲れすぎた記憶ももちろん残ってる。
二度とやりたくないと、心底『懲りた経験』。
超必要。
一日10個捨てる、とかだって、いいんですよ。
ちりつもですよ。いずれはスッキリするからね。やらないより全然いい。
でもね。
量は偉大だよ。
時間も偉大。
『懲りる』経験、プライスレス。
大量に捨てれば、スッキリする感覚も段違い。
引き出しも棚も、空いたスペースの面積も段違い。
不要品が一気になくなった部屋の、前後のエネルギーの違いだって、わかるはずなんです。
なんでこんなに柄物の布があるんだろう。
別に好きじゃないのに。
なんでこんなにタオルが増えてるんだろう。
別に必要じゃないのに。
なんで「着る服が無い」って悩むんだろう。
こんなに服はあるのに。
一度に集まると、無意識にしている「行動の傾向」がわかるんです。
なんでなのかは、正直すぐにはわからなかったんだけど。笑
なんでか、自分はそうしているっていうのは、わかるんです。
なぜやっていたかの理由はわからないけど、
でも、もうそれは、やりたくねーーーーっていうのは、心の底から思った。
もちろん、これで終わりなんていうことはなくて。
それでも相変わらず服は多いと感じていたし、迷走もしたし、時間もかかりました。
当然、家にあるのは布だけじゃないから。
その後も七転八倒しながら、片付けは続くこととなりました。
だけど。
このときの強烈な経験があったからこそ。
人生を変えたいと思ったら、どこかで腹をくくって本気で向き合って動かなければならない。
ということを理解し、自分の骨身に刻めたんじゃないかなあと、今は思います。
そんな私も今では。
ぎゃーーーモノが多い気がする!イヤーッ!ってしょっちゅう片付けしてるし。
気分転換としてあちこち掃除しちゃってるし。
年末の大掃除?別に必要ないなあとか、余裕綽々してますから。
そういう暮らしがしたくて。
そういう自分になりたかったから。
私は。
どこからでも。
何からでも。
自分の人生を変えることは、出来るんだよー!
本気で望んで、本気で動けば、ね。