“受かっている人の構造”を自分に刷り込む|試験勉強法の話

ちょいちょい資格試験を受けている私に、『試験勉強法』についての質問をいただいたので、記事にします。

 
なお、前提条件として、

自分が取りたいから、その資格試験を受ける、という人向け

の話です。

 
上司や家族に強要されていやいやながら受ける、とか、
「資格勉強」を逃げの手段にしている、という場合は、適用できません。

 

さて早速ですが、勉強法ですね。

手帳やカレンダーを見て、試験日まであと何日あるのかを確認。
いつまでに何をやっておくのか、おおまかにスケジューリングして、あとはやるだけ。

終わり。

 
だいたいの試験勉強は、テキストで勉強、問題集を解く、過去問を解く、くらいしかやることはありません。
あと、実技や面接があれば、その準備と練習ですかね。

 
シンプルなんです。
実は、特別な勉強法とか、ないんですよ。やるだけなんだもん。

 

一応書きますが、
藤咲の勉強の仕方です。

・理解しきらないまま、問題を解き出す
・とにかく大量に問題を解く
・出来ない問題は、チェックを入れて(or 抜き出して)、まとめてそればっかり延々とやる
・それでも苦手な箇所があれば、わかるまでテキストを音読する、音読しながら書き写しもする

 
以上を、「過去問正答率が9割超える」まで繰り返す。

 

効率の良い勉強法とか探している時間があったら、とっととテキスト読んで一問でも多く、過去問を解いてください。

メジャーな資格ならば、最近はYouTubeやアプリでも勉強できます。
おかげで、空き時間や移動中に、ちょっとでも取り組めるツールがあるのです。便利な世の中です。

 
自分に向いているのは〜などと、いちいち探すのではなく(そんなの気にしている時間がもったいないから)

【自分が続けられるツール、テキスト、やり方】

をとにかくやるんです。

 

やり続けるのが辛い、ストレスのかかるツールなどは、早々に切りましょう。

いくらそれが人気ナンバーワンだったとしても。
読みにくいテキスト、耳障りな音声や動画の講師、集中できない時間帯に勉強する、そういうので格闘してないで、さっさと別のツールに変えましょう。

 

そして今回は、勉強法より大事な話をしたいと思います。

 
試験を受けると決めたら、
まず真っ先にしておきたいのは、マインドセットです。

気の持ちよう的な…?とかじゃないんです。
というか、こういうのをおろそかにするから、ブレて勉強から逃げてしまったり、謎の勉強法や記憶術などに手を出してしまうのです。

 

じゃあ何をセットするかというと、

自分は、〇月〇日(あと〇日)に「〇〇」の試験を受ける人間であるという自覚 

を持つことよ。

  
同時に、何のために受けるか、目的も明確にしましょう。

・給料アップ
・報奨金が出る
・副業を始める
・転職
・趣味
・暇つぶし
・推しと同じ資格が取りたい

など

何も高尚な目的じゃなくていいのです。
でも自分がやりたくて受けるんだ!というのは明確にしとかないとだめです。

  
もしもここで、何にも出てこない、もしくは、他人のせいにしたくなった場合、どうせ結局勉強しないから、受験自体を見直しましょう。

 
ちなみに私のような人間は、何の目的もなくても暇つぶしでも、やると決めたら苦も無く勉強できます。
そんな私に対して、今ドン引きした人は、「目的が必要」だということです。

 

さて、もひとつ大事なこと。
試験を受けるならば…

試験当日まで、自分がコストをかける優先順位、第一位は『試験』にすべき

です。

 
たかが数十日、数ヶ月〜1年とかの期間、優先順位を変えようとすらできないなら、受けないほうがいいです。

 
まあ、試験自体が割と簡単だったり、頭が良いからちょっと勉強すればOKなこともありますけども、それなら別にわざわざ「勉強法」は必要としませんから、そういうケースは除外して続けます。

 

話を戻して。

我々、大人というものは、一日の大部分を仕事や家事、生活のもろもろで忙しいわけです。
わざわざその隙間を縫って勉強するのですから、どれだけコストをかけられるか、どれだけコミットできるかにかかっているのです。

 
基本的に、試験日というのは先に決まっています。

当日までに自分がどれだけ時間を作ってエネルギーを注いで取り組むことができるのか

でしかないのです。

   
仕事の繁忙期や突然の体調不良もあるでしょう。
たまの息抜きだってもちろん必要です。

それでも、なんとか少しでも時間や気力をひねり出して、勉強をやろうとする、努力する姿勢なしには、そりゃあ受かるモノも受かりませんよ。

で、隙間時間も無駄にせず、少しでもたくさん勉強できるように、問題集を持ち歩いたり、過去問アプリを解いたり、動画や音声を聞いたり、という『自分が続けられるツール』が生きてくるわけです。

それがすなわち、「効率よく勉強できるツール」なのです。

 
「ちょっとやればOK!」なのが効率よいんじゃないです。
すぐに取り組めるから、結果たくさんでやれて理解が深まるよね、という『効率良さ』なんですよ。

 

長くなりましたが、最後に。

多分私は、ちょっと変わった考え方をしてるようなんで…
もう少し個人的なことを書き続けてみます。

     
まずは己がどれだけ出来ないのかを自覚するところからスタートにするのです。

だからテキストも理解できないうちから、問題を解き出します。当然ちんぷんかんぷんです。
これで適度に焦ります。追い込みます。
なので、謎の「余裕ぶちかまし〜」とかになりません。

合格点というゴールと、今の自分の「遠さ」を骨身に!焼き付ける!

 
問題はとにかくたくさん解く、というのも…

なんというか、

「その資格試験を受けるという事実を、己にしみこませる」

という目的もあるんです。

  
その問題に触れているのが当然、
毎日とにかくできるだけ解いているのが当然、
わからないことはわかるまでやってわかっている自分になるのが当然、

みたいなのを、自分に刷り込む。

 

ちょっとわかりにくいかもしれないけれど…

  
「資格試験の『世界観』に、自分を入れる」 

or 

「自分の『世界観』に、資格試験(の内容)を入れる」

  
ってことなのよ。
どっちでもいいのよ。

 

もっと言えばさあ。

自分が受かろうとしている試験に「すでに受かってる人」って、基本的に『すごい勉強してすごいたくさん問題解けている人』、

じゃないですか。

 
(例外の、一部の「天才」なんてカウントしないでくださいよ。
そんな天才の勉強法なんて一番参考にならない。一回見たら憶えるとか、どう真似するんだ)

 

自分が試験に受かっている「世界線」に行きたいなら。
わかりやすく言えば、合格者側に入ってたいならさあ。

同じことやってないと、おかしくない? つじつま、合わなくない?

って思うんですよ。

   
受かっている人と同じことやってる人になるって、大事だと思うんだよねー。

 

ま、書いてて思ったんですけど、
後半、私の考えのところは、別に資格試験に限ったことじゃないんだよね。

「やりたいこと」において、全般こういう考えをしているんですよ。

 
なので、やりたいって言ったのに、努力しないとか、いっぱいやりたくないとか、秘技が知りたい、とか、ちょっと意味がわからなくてですね。

漫画的な感じではかっこいいと思うんだけど…天才型…とか、別にその気はないのに才能があふれてて努力いらずとか…

でも、実際そうだったら、多分あんまり人生盛り上がらないんじゃないかなーって。