『カテドラル効果』をご存知?

「キレイなものがみたいな…」となったのて、
国立新美術館へ『テート美術館展』 に行ってまいりました。

初日のあさイチ!一番空いてる…

企画展示も素晴らしかったのですが、
そもそも美術館みたいな大きな建物って、
吹き抜けの高い天井を、
ロビーからただ見上げているだけで、気持ちよくなります。

吹き抜けとか、広いカフェとか、
あとは中庭とか、都会の公園とか、
そういうところが大変好きなのですが…

 

つい最近

『カテドラル(大聖堂)効果』

という用語を知りました。
建築とか行動経済学などで使われるようですねえ。

 

なんの効果かというと、
「天井の高さが思考に影響を与える」というもので、

天井が高い場合:抽象的・創造的な思考が促進
天井が低い場合:具体的・没入する思考が促進
(加えて、天井の高低で、滞在時間の長短も変わってきます)

大聖堂に限らず、「神聖」とされるような場所で、
気がつけば、人生を振り返ったり哲学的な思想をしてしまう、とか
美術館やホテルのロビー、空港などにいると、
いろいろなアイディアが湧いたり、創造的なマインドになるとか、
新しい解決案が思いつくとか、
そういうやつです。

 

言われてみれば、
私も好きな場所には、なにかぼーっと考え事をしたりするために
行くことが多いのですが…
そういう効果として名がついてるのねーと納得しました。

逆に、
勉強したり、具体的なことを考えるのには、
外よりは天井の低い自宅や狭いカフェなんかじゃないとはかどらないので、
そこもまた納得なのでございますなー。

 

自分のいる場所、つまり環境が、自分の思考に及ぼす影響は
それなりに大きいということなので、

煮詰まってしまったときは、広々とした場所へ。
気を散らすことなく、集中して作業をしたいときは、狭いところで。

自分で選んで動くことで、
思考を変えられるってことですね。

 

と同時に、
「環境に合わないことをやる」っていうのは、
すんごく効率の悪いことなわけで…

それも避けたいものですね。

 

神聖と言われる場所や、
ハイエンドなホテルや空間は、
空間のエネルギーが高い、とも言えるのですが…

(イコールではないこともあるけどさ)

そんな場所で、
細かい計算や実務的な作業をするのが向いているか?
いないよね?

地に足つけて、ミスのない緻密さが必要とされるならば、
必ずしも「エネルギーの高い空間」が
ふさわしいわけじゃーないってことです。

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