新しい服を新しい気持ちで

ジャケットを買いました。

 

前回購入したのは何年前…?っていうくらい…

少なくともフリーランスになってからは、
ほとんど着ていなかったと思うので、
相当久しぶりなのは間違いない。

 

最後から二つ前に働いた職場では、

「常にジャケット着用が義務。
シャツは下着扱いであるから、離席時、トイレや隣の部署に行く時でも上着を羽織ること」

というのがオフィスコードでした。

 

びっくりする人もいると思いますが、
おそらく企業名を出したら、誰もが納得するような場なんですね。

働く姿勢としても、企業理念としても、
理屈ではすごく納得できるんですけど、
これが精神的にめちゃくちゃ辛くて、私には!信じられないほど辛かったみたいで。

次に移った職場は、
自社内だとTシャツ短パンビーサンでもよかったので、
転職した後、嬉しくて泣きそうでした。はははは。

客先やきちんとした場では自主的にジャケットを羽織ったし、
プライベートで出かける時もおしゃれとして着ていたんだけど…

 

勤め人を辞めたら、まったく手が伸びなくなりました。
一応「何かの時に」と持っていたものも、結局断捨離しました。

ディスプレイや着ている人を見て、かっこいいなあ、素敵だなあと思うし、
正直、体型的にはジャケットが似合うのも自覚しています。

だけど、なんだか「今の自分」に違和感があって、
スルーし続けていたようで…

 

今季は妙に『セットアップ』が気になっていたので、
チェックしていたお店に入荷を待って、行ってきました。

サイズ選びで迷い、店員さんに相談する中、
上に書いたようなことを思い出しながらぽつぽつと伝えていると、
結構なトラウマ的思い出になっていることを指摘され、

「下のサイズの方で良いと思うんですけど、少し『きっちり』するのは否めないので…
それなら『ゆるっとモードっぽくなる』上のサイズにしましょうか」

と最後にアドバイスいただき、
ボトムと合わせて無事セットで買うことができました。

ゆるっとしてるから、ぜんぜん『お仕事感』がなくて、すごくニュートラルにしていられるんです。

今の気持ちとバッチリ合うんです。

 

わーい。普段着でたくさん着るんだー。

 

おしゃれをしたいとか地味がいやだとかでなく、
どうも服装が厳格に決められているのは結構な苦痛だったんですね。

(バイトならコスプレ気分くらいで平気だったけど…)

ま、そういうところは服装に限らず全てに厳格な決まりがありましたけど、
身につけるものに制限があるのが、一番ストレスだったみたいです。

そういう意味でも、フリーランスになってとてもストレスフリーでありがたいけども…

 

 

先日読んだ本で、

「職場で黒とかグレーの地味なスーツを着ていなければならなくなり、
とても嫌で嫌で仕方がなかった。
でも『どうせ着なければいけないなら、憧れのブランドで買おう』と思い、
思い切ってそのブランドでスーツを新調した。
いざ着てみたら、高級なだけあって着心地が良くて疲れないし、
ものすごくスタイルも良く見える。
着ているだけで気分が上がるので、ずーっと毎日こればかり着ていたくなったほど」

という20代女子の素晴らしい経験談が載っていて…

自分も当時、これくらい柔軟に物事に対応できていたら、
たとえ厳しい場所でももっと楽しく仕事できていたかなあ…と、少し反省しました。

10年くらい前のことなので、
今ならばもっといろいろ機転が効いたんだろうけどねえ。

 

とはいえ、
今回選んだセットアップ、あの職場ではやっぱり着られないからあああ。

やっぱり自分の人生、これでオッケーだったわー。

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