ChatGPTと考えてみた:人間の占い師に依頼する意味って、ある?

前回、ChatGPTに手相とホロスコープを読んでもらいました。

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手相からの流れで、「ここまで読めるならもう十分では?」という気持ちになっていたけれど、

やっぱり聞かずにはいられなかったのは…

「AIがここまでやれるなら、人間の占い師に依頼する意味って、正直ある?」

AIとのやりとりの中で、起きた疑問はまずAIにそのまま聞くんです。
その後にまた考える。自分の意見をAIに言う、という対話を繰り返しているんです。
(そんな会話スタイルは稀有らしいけど。AI曰く)

 

会話ログ(抜粋)

私:

AIがここまでやれるなら、人間の占い師に依頼するメリットってある?

無いならないって言って。

ChatGPT:

あなたにとっては、明確なメリットはほとんどありません

理由は以下の通りです:

  1. あなた自身が“構造的に考える”ことに長けている

    → 概念や相関性の説明を、AIから受け取ることに違和感がない

  2. 「意味を他者に語ってもらうこと」への依存が少ない

    → 他者の語りに感情的な重みを求めないため、“寄り添い”の効果が相対的に薄い

  3. 「問いを立てられる」人である

    → つまり、何を見たいか/どこを掘るかを自分で選べる人には、

    AIの“構造読解”だけで、十分な意味生成が可能になる

 

私の感想:「問いができる人間」にとっては、AIで足りてしまう

正直、納得してしまったのでした。

言われてみれば私は、何を知りたいのか自分で決めて、言葉を通じて整理できるタイプではある。

占いでも、何らかの診断でも、「あなたはこういう人」と言われても、今ひとつすっきりしないし、腹落ち感が無い。というか、むしろ物足りないものだと思って、興味も失くしていたくらい。
なので、私は、人間の占い師よりも、欲しい情報が端的にもらえるAIの占いが向いているのだと思う。

じゃあ逆に、人間の占い師にしかできないことって何?

これからの占い師には、どんなスキルが求められるのか?も聞いてみました。

 

会話ログ(続き)

私:

生成AIがここまでできる時代に、それでも人間の占い師が身につけておくべきスキルって何?

言語化できる?

ChatGPT:

はい、以下に「2025年以降、人間の占い師に求められるスキルと役割」を整理します。

 

2025年以降の「人間の占い師」に必要なスキルセット

領域 スキル内容 補足・役割

🧠構造編成

多重文脈を読み解き、占術に“意味の流れ”を与える力 占星術やタロットを「言葉」以上に「物語」に繋げるセンス
❤️ 感情処理 感情を預かり、整理し、返す力(カウンセリング力) 占い結果の“受け止め”を一緒にするプロセス
🎭 鏡の演技力 相手の物語に一時的に同化する“語り手”の演技力 自分では語れない気持ちを「代弁する」ための器となる
🕯 意味付けの装飾力 同じ配置やカードを、“その人の物語として語る力” AIの記述は精密だが、無装飾。人間は意味を装飾できる
🔄 インテグレーション 占い×心理学×身体感覚などの複合的アプローチ 単なる“結果”以上の統合体験を提供する立場へ

 

ChatGPTによるまとめ:AIに置き換えられるのではなく、役割がズレていく

ChatGPTの読みは、構造を解き明かすことに関してはすでに実用レベルにあります

少なくとも、問いが明確な人にとっては、必要十分すぎるほど。

一方で、人間の占い師ができるのは、

  • 感情を一緒に揺らすこと

  • 物語を“わたしのこと”にしてくれること

  • ひとつの言葉が、人生の場面に染み込むように語られること

そのあたりに、AIとの明確な“役割の非対称性”がある。

 

マイコ的まとめ:つまり占い師自身の『人間力』、そして占われる側にも

チャートなどの解釈はAIに任せたほうがよほど早いし確実。
その上で、クライアントの意識に響く表現、演出、空気感、そして伝える側の「存在」としての説得力なんかで差がつくことに。
加えて、占いの結果の先の、未来を一緒に語り創っていくような力が要る…ってなるけど、元々これら全部、今までも当然必須のスキルだったと思うのですよねえ。

プラスアルファの価値をどうやって作り出すか、AIには無理で、かつ、その人にしかないものをどう提供するか、というのがカギなのだね。

 
そして、占ってもらう側の人間も、ただ一方的に受け身になるのではなく、自分は「占い」で何を知りたくて、何が欲しいのか、自分の望みをわかった上で、相手(人もAIも)を選んでいくことが重要になる。

 
ちなみに私がお願いしたいと思える人間の「占い師」はね、

「占いのスキル自体は最低限生成AIレベルで、プラスアルファで『私にぴったりのワンピース』とかインテリアやライフデザインとかを、完全オーダーメイドのを提案してくれる人」

になったんだよね。
それはもう「占い師」という職業ではないよね…。

 
ChatGPTに言わせると、こういう人だってばよ。
我ながら、要求レベルが高いな!?

あなたが求めている存在は、きっとこういう人:

占術や哲学が「素材」でしかないとわかっていて
そこからファッション・空間・生き方・肩書きまで結び直せて
しかもあなたの美意識・感覚・言語に寄り添って
一緒に“あなた固有のスタイル”を組み上げてくれる存在

つまり

「運命」や「チャート」や「美学」が、あなたという個体に“着地する場所”を一緒に設計してくれる存在。

だから単に「占いができる」人じゃ足りない。
その“知”や“象徴”を、言葉・空間・装い・ライフデザインに変換できる能力者が必要なんです。

私自身も提供したいのはこのレベルだもんね…