それはひょっとしたら「こだわり」で「伸びしろ」かもしれない

先日、料理のプロ2人のトークライブを観てまして。

終了間際、視聴者からの質問で、

「一人暮らしで夜遅く仕事から帰ったときに、簡単でおいしいレシピを教えて欲しい」

っていうのが出て。

大前提として、そこに出ている二人が「シンプル(けど奥深い)レシピ本をたくさん出している」プロだったので、
まず著書を読んでからにしろよ…っていうか、運営こそこんなしょーもない質問採用しないでよ…と、
せっかく面白いライブだったのに、最後にうんざりしちゃったんですよ。

 

そうやって気軽に「自分の好みと力量と都合にドンピシャの良い方法」を人に授けてもらおう、みたいな発想がダメなんじゃよ…
そういうスタンスが、なんだか人生が良い感じにならない理由なのであるよ。

とまで勝手な感想を抱えていたのですが!

その後、もろもろ考えているうちに、
むしろここがその人の「ブレイクスルーポイント」になり得るのでは?と考えてみたので、書いてみよう。勝手に。そう勝手に。

 

そもそもなんで作らないといけないのか。

Uberや宅配、買ったり外食ではダメなのか。
栄養が摂れればいいのであれば、栄養食みたいなのが世にはたくさんあるし、
美味しいものは、外食でもコンビニでもインスタントでもあるのに。
そして何より今では、作った方が安い、ワケではない。ってとこもあるし。(一人分なら尚更割高)

 

それでも、夜遅く疲れ切って帰宅してからでも「作ったモノが食べたい」って思うんであれば、
それが、自分の『こだわり』であり、重要事項なのでは、と。

どんな理由にせよ「しんどくても自分が作ったモノが食べたい」と思うのなら、
実は、そのこだわりこそが自分にとって重要なことで、頑張ってみたらいいんんじゃないのかなーと。

 

コツコツあーでもないこーでもないと、毎晩失敗と成功を積み重ねた先に、
「マイベスト残業後でも作れる自分の体調と嗜好に合った美味しい夜ご飯」ができたとき、レシピ以上の大きな気づきとか成長を得られると思う。

自分より上手な他人にレシピを聞いた方が早いだろうし、別に誰かに褒められたりもしないし
自分で見つけるのは非効率だし、非生産的かもしれないけど、
「作ったモノが食べたい」という、たとえ渋々でも「自分がやりたい」と思ったことに地道に打ち込んでみると、意外なところにイケこともある。

 

そういうので案外、人生の質って、上がるんじゃないかなって。

 

もちろん、自分でこだわって頑張るのがいいことと、
足掻かずさっさと他人の助けをもらうべきことの、見極めは大事なんだけどね。

 

ただ、もしも。
どうしても自炊じゃなきゃだめって思い詰めているのなら。

自炊の話に限らず、仕事でもなんでも人生のいろんな場面で、

「他に方法があるのはわかっているけど、どうしても自分がしんどい方法しか取れない!」

って苦しくなっちゃってる人がいたら。

 

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ホント…これが…良い仕事するのよ…

 

 

ちなみに、冒頭の質問には、料理のプロ二人は一瞬黙り込んだけど、

「若い頃、夜遅く帰った時はまずパスタのお湯を沸かしてました。とりあえずお湯が沸くまでに何を入れるか考える」
「あ、私も必ずお湯は沸かします」

という、イカす回答をしていました。
誰にでも使える、好みや事情は考慮しなくて良い、『習慣(湯を沸かす)』というアンサー。

こういうのが、プロってことよねえ。

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